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What is Psychiatry, Psychotherapy?

精神科・心療内科ってどんな診療科?

精神科・心療内科医 松木隆志 Takashi Matsuki, M.D.

メンタルヘルスケア先進国である米国の精神科・心療内科診療、カウンセリングを日本語で提供します。

精神科はこころの不調を、心療内科はこころの不調によって引き起こされる体の不調を扱う診療科です。心療内科も精神科の診療領域に米国では含まれます (日本では心療内科と精神科が区別されていることがあります)。まだまだ日本では精神科は怖い印象を持たれ、しばしば敬遠されることもあります。しかし、米国では一般的な診療科、内科や小児科と同じように、誰でもすぐに気軽に受診すると位置づけられていますので、安心して受診していただけます。

ちょっとした悩み事でも、すぐに受診して相談する文化がアメリカでは定着しており、いわゆる心理カウンセリング (対話を用いた治療) も一般的です。カウンセリングはサイコセラピー(心理療法)と呼ばれ、正式な医療行為として認められています。そのため、心理カウンセリングを医療保険を使って受けていただけます。日本では受診をためらってしまうようなことでも、是非気軽に受診していただきたいと思います。小さな症状や悩みごとででも全く構いません、お気軽にお問い合わせ下さい。

About Telemedicine

遠隔診療について

オンラインビデオ通話を用いた遠隔診療・カウンセリング

オンラインビデオ通話を用いた遠隔診療・カウンセリングが、アメリカでは既に一般的になっており、多くの州で従来の対面診療と同等の診療として認められています。研究により、対面診療と同等の質の診療を提供できることが証明されているため、安心して診察を受けていただけます。様々な理由で対面診療が困難な患者さんにとって、とても便利な選択肢です。

HIPAA (患者様のプライバシーを守る法律) の規定に準拠して作成された遠隔診療専用のオンラインビデオ通話プログラムを用いて診療を行いますので、個人情報漏洩の心配はありません。デスクトップはもちろんのこと、スマートフォン、タブレットでも簡単に、遠隔診療をご利用いただけます。

当オフィスでは現在、イリノイ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、テキサス州、ジョージア州、アラバマ州、ワシントン州、カリフォルニア州、マサチューセッツ州、ワシントンDC、バージニア州、メリーランド州にてオンライン遠隔診療を提供しております。

ニューヨーク州、ニュージャージー州近郊にお住いの方は、
ニューヨーク、ニュージャージーオフィス のウェブサイト をご参照下さい。

テキサス州にお住まいの方は、テキサスオフィス のウェブサイトをご覧ください。

ジョージア州、アラバマ州にお住まいの方は、ジョージアオフィス のウェブサイトをご覧ください。

ワシントン州にお住まいの方は、ワシントンオフィス のウェブサイトをご覧ください。

カリフォルニア州にお住まいの方は、カリフォルニアオフィス のウェブサイトをご覧ください。

マサチューセッツ州にお住まいの方は、ボストンオフィス のウェブサイトをご覧ください。

ワシントンDC、バージニア州、メリーランド州にお住まいの方は、ワシントンDCオフィス のウェブサイトをご覧ください。

州医師免許の規定上、オンライン遠隔診療は現在上記以外の州に滞在中の方にはご利用出来ません。他州にお住まいでも、診察時に上記州内にいらっしゃる場合はオンライン遠隔診療をご利用できます。その他の州への遠隔診療サービスの提供は現在準備中です。

オンラインビデオ通話を用いた遠隔診療・カウンセリング タブレット

遠隔診療のご利用方法

  • パソコン、タブレット、スマホのブラウザーで利用できます。アプリのダウンロードは必要ありません。
  • メールにて送られてくるリンクをクリックするだけで診療開始できます。
  • 薬の処方が必要な場合はお近くの薬局に処方箋を送信いたします。

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Our Services

診療の流れ

1. 初回コンサルテーション

カウンセリング イメージ

問診

1時間程度時間をかけてゆっくりお悩みの症状を、初回のコンサルテーションでは伺います。コンサルテーションをリラックスした和やかな雰囲気の中で、医師と1対1で行います。また、多角的にこころの問題を評価するため、過去から現在の人間関係、これまでのこころや身体の病気や不調の有無・治療歴、現在のライフスタイル、生い立ちから今までの生活歴などについて一通り質問します。もちろん、初対面ではお話ししにくいこともたくさんあると思われますので、決して無理に全ての質問に答えていただく必要はありません。医師には守秘義務が法律により課せられており、診療内容に関する秘密は厳守されますので、診療内容を患者さんの許可なく第三者にお話しすることは決してありません。安心して今まで誰にも話せなかった悩み事も、お話しいただけます。


血液検査 イメージ

血液検査、画像検査など

こころの不調の原因は精神的なものだけではなく、しばしば身体の不調や思わぬ身体の病気が原因となっていることがあります。米国での精神科医としての経験だけでなく、日本で総合診療医としての経験も有する医師が問診後、必要に応じて血液検査や画像検査を行い、体の不調や病気が隠れていないかどうかをお調べ致します。こころの不調の原因には、一般的な健康診断では発見されにくい感染症、自己免疫疾患各種、ホルモンバランスの崩れ、ビタミン・ミネラル不足などが原因となってくる場合もあります。必要に応じて、こうした病気の有無も調べます。血液検査が必要な場合は、お近くの採血センターで、血液検査のオーダーを受けていただけます。

2. 治療方針の提案

オフィスカウセリング イメージ

お薬の処方、心理療法(サイコセラピー、カウンセリング)、食事栄養指導、運動指導、生活習慣の改善などから、それぞれの患者さんにあった治療法を話し合いながらご提案し、治療を進めていきます。必要に応じて外部のサイコセラピスト、カウンセラーや他科専門医とも協力して治療を進めていきます。

3. お薬の処方

お薬の処方 イメージ

薬による治療が効果的と、診察の結果に判断される場合には薬の処方を行います。(なるべく薬の処方は必要最小限にとどめます。)それぞれの患者さんにとって最適な処方を、米国と日本の両方の医師免許を持つ医師が行います。現在内服されているお薬に関しても是非お気軽にご相談ください。

4. 心理療法 (カウンセリング・サイコセラピー)

心理療法(サイコセラピー・カウンセリング)イメージ

お薬の処方だけでなく、心理療法(サイコセラピー・カウンセリング)も行っています。安全な医師との人間関係のなかで感情や思考をプロセスしていくことにより、症状の背景にある心理的な葛藤から解放される事も目指します。(医師が特定の価値観や考え方を一方的に患者さんに押し付けることは決してありません。) カウンセリングを、本来の自分らしく自由に生きられるように行います。

以下のような方に特にお勧めの治療法です

  • 行動や思考の悪い癖を治したい方
  • 長期間薬の治療を受けているがなかなか良くならない方
  • 過去の心理的なトラウマに悩まされている方
  • 症状の背景にある人間関係の問題や自分自身の性格につい解決したいと思っている方
  • 薬の治療のみに頼りたくない方
  • 根本から治したい方

サイコセラピー・カウンセリングのみに通われている方もたくさんいらっしゃいます。ちょっとした悩みごと (よりよく生きるため、自分自身をみつめるため等) でも構いません。是非お気軽に受診してみてください。

5. 遺伝子検査・オーダーメイド医療

遺伝子検査・オーダーメイド医療 イメージ

抗精神病薬、気分安定薬、抗不安薬、抗うつ薬など、効果や副作用の現れ方に大きな個人差があることが、メンタルヘルスの領域で使われる薬にある事がよく知られています。それぞれの患者さんにあった薬を見つけるには試行錯誤を繰り返さなければならないことも多く、最適な治療薬にたどり着くまでに何ヶ月、何年もかかることも少なくありませんでした。

最近米国でオーダーメイド医療は注目されています。医療遺伝子検査に基づいて、患者さん一人一人に適切な医療を行う医療になります。患者さんの遺伝情報を調べることにより、様々な薬との患者さんの相性を事前に予測することができるため、従来の様に試行錯誤を経ずに、最適な処方をすることが可能になります。検査は非常に簡単で、口の中の粘膜を綿棒でこするだけと痛みは一切ありません。


こんな患者さんにオススメです。

  • 何種類も薬を試したが、なかなか症状がよくならない方
  • 薬を何種類も試すことなく、すぐに最適な薬を見つけてなるべく早く症状を治したい方
  • 薬に対する副作用に苦しんでいる方

当オフィスでは Assurex Health 社の GeneSight® test を採用しています。
https://genesight.com

この遺伝子検査は米国ではすでに一般的になりつつある様に、米国の多くの医療保険プランが保険診療として承認しています。米国の保険をお持ちのかたは保険を使ってこの検査を受けていただける可能性があります。保険がきかない場合でも、検査会社より患者さんの所得に応じた検査費用の割引を受けられます。まずはお気軽にお問い合わせください。

日本にお住いの方も自費でこの検査を受けていただけます。当方からお送りする検査キットを用いてご自分で検体を採取していただき、当方まで返送していただくだけと、とても簡単です。日本からもお気軽にお問い合わせください。

(注:患者さんとの相性を調べられる薬は米国で販売されている薬のみになるため、日本でのみ販売されている薬との相性は調べられません。調べられる薬のリストについてはお気軽に お問い合わせ ください)

参考リンク

精神疾患治療の謎をDNAで解読
Taking guesswork out of neurotropic drug selection

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What is Mental Illness?

こころの病気とは?

うつ病、双極性障害などの気分障害

うつ症状

食欲減退・亢進、興味・喜びの喪失、常に悲しい、集中力の低下、精神運動の制止、エネルギー喪失、疲れやすい、気持ちが沈む、罪悪感、不眠・睡眠過多、焦燥感、自殺願望など

そう症状

活動量の増加、しゃべり続ける、睡眠欲求の減少、気分の異常な高揚、早口になる、自尊心の肥大、注意散漫、次から次へとアイデアが浮かんで思考がまとまらない、快楽的活動への傾倒など

適応障害

不安、気分の落ち込み、行動の異常、対人関係への不適応に伴うストレス、特定の状況など

こころの病気 イメージ

不安障害

  • 全般性不安障害 (特定の対象がなくあらゆることに不安を抱く)
  • 強迫性障害 (強迫観念や何度も施錠を確認するなどの強迫行為を伴う)
  • 各種恐怖症 (閉所恐怖症、対人恐怖症、高所恐怖症、あがり症など)
  • パニック障 (動悸、息苦しさ、発汗、めまい、震え、手足の痺れなどのパニック発作を繰り返す)
  • 心的外傷後ストレス障害 (強い心理的なストレスの後に生じる)

不眠症、過眠症などの睡眠障害

夜中に何度も目が覚める、日中の過度の眠気など、早朝に目が覚めてしまう、寝付けない、長時間眠っても眠気のため朝起きられない

摂食障害

極端なやせ願望、過激なダイエット、過食、拒食、食べた物を意図的に吐くなど

こころの病気 イメージ

身体表現性障害

自律神経失調症、心身症とも呼ばれ、精神的な原因に伴う身体的な症状 (医学的な検査で異常が全く認められないにもかかわらず、麻痺、しびれ、痛み、めまいなどの体の症状がある場合)

アルコール、タバコ、処方薬(睡眠薬、痛み止め、鎮静剤)、覚醒剤、コカイン、ヘロイン、マリファナ、幻覚剤などの乱用、依存

アルコール、タバコ、麻薬鎮痛薬、幻覚剤、覚醒剤、ヘロイン、マリファナ、コカインなどの乱用・依存 (止めたくても止められない、止めようとすると禁断症状が出現する、薬物の使用のため生活に著しい支障が出ている)

統合失調症及び他の精神病性障害

実際には存在しない声や音が聞こえたり物や人が見えたりする症状 (幻聴や幻視)、事実とは異なることやあり得ないことを固く信じ込む妄想(被害妄想、誇大妄想、恋愛妄想など)、常識から大きく逸脱した理解不能な発言・考え、奇異な行動など

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認知症、せん妄、健忘などの認知障害

記憶障害(物忘れ)、見当識障害(場所や時間、人物がわからなくなる)、失語(言葉が出てこない、理解できない)、失行(今まで出来ていた動作ができない)、失認(今まで分かっていた対象を認識できない)、実行機能の障害(計画を立てたり、物事を順序立てたりすることができない)など

発達障害

コミュニケーションの障害、限局した反復的な行動、発達の遅れなど

ADHD(注意欠如・多動障害)など

ぼんやりしている、落ち着きがない、集中できない、ケアレスミスが多い、衝動性など

人格障害

人格の偏りにより社会生活、対人関係に著しい支障をきたしている状態

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衝動制御の障害

予測不能な感情の爆発、病的な盗癖など

性障害及び性同一性障害

心と体の性別の不一致、勃起不全・性生活の不和、特殊な性癖などの性機能障害など

解離性障害

過去の特定の体験の記憶が抜け落ち思い出せない、突然人格が入れ替わるなどのいわゆる多重人格など

内科的な病気に伴うあらゆる精神症状

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Our Patients

受診されている患者さんたちは?

ほとんどの方は普段通りに日常生活や仕事を続けながら治療を受けている、社会で普通に暮らしている方たちばかりです。
米国では精神科、心療内科は決して特殊な診療科ではなく、ちょっとした悩みや心配事でも気軽に受診していただけます。